平成26年10月1日から大分市の高齢者肺炎球菌ワクチン定期予防接種が始まります。
肺炎球菌感染症とは?
肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌液に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。
日本人の約3~5%の高齢者では、鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。
これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
予防接種について
肺炎球菌には93種類の血清型があり、平成26年10月からの定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の約7割を占めるという研究結果があります。
対象者
定期接種対象者は、接種日に大分市民で、下記の(1)または(2)に該当する方で、接種を希望される方です。
(1)平成26年度の対象者(平成27年3月31日まで)
(接種機関:平成26年10月1日から平成27年3月31日まで)
対象者 |
生年月日 |
65歳となる方 |
昭和24年4月2日生 ~ 昭和25年4月1日生 |
70歳となる方 |
昭和19年4月2日生 ~ 昭和20年4月1日生 |
75歳となる方 |
昭和14年4月2日生 ~ 昭和15年4月1日生 |
80歳となる方 |
昭和 9年4月2日生 ~ 昭和10年4月1日生 |
85歳となる方 |
昭和 4年4月2日生 ~ 昭和 5年4月1日生 |
90歳となる方 |
大正13年4月2日生 ~ 大正14年4月1日生 |
95歳となる方 |
大正 8年4月2日生 ~ 大正 9年4月1日生 |
100歳となる方 |
大正 3年4月2日生 ~ 大正 4年4月1日生 |
101歳以上の方 |
大正 3年4月1日以前の生まれ |
(2)接種日に、満60歳以上65歳未満の方で、心臓、腎臓、もしくは呼吸器の機能の障害またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害を有し、身体障害者手帳1級相当に該当する方。
対象とならない方
過去に「23価肺炎球菌ワクチン」の予防接種を受けたことがある方
(定期の予防接種では、再接種が認められていません。)
接種費用
3,500円
※ただし、生活保護世帯の方、市民税非課税世帯の方は、無料で受けることができます。
接種回数
1回
ご持参頂くもの
(1)健康保険証や運転免許証など(住所、氏名、年齢確認のため)
健康手帳をお持ちの方は、上記の「ご持参頂くもの」と併せて、ご持参ください。接種後、接種済証を発行します。
※ただし、満60歳以上65歳未満で対象となる方は、医師の診断書または、身体障害者手帳の写しなどの証明が必要になります。
※生活保護世帯の方、または市民税非課税世帯の方が無料で受けるには、上記の持参品に加えて、下記の書類が必要になります。
(2)生活保護世帯の方・・・生活保護診療依頼証
(3)市民税非課税世帯の方・・・次の(ア)、(イ)、(ウ)のいずれかが必要となります。
(ア)平成26年度の介護保険料決定通知書(所得段階区分が第1段階~第3段階のもの)
・納付書の方・・・介護保険料決定通知書 兼 納付書の5ページをご覧ください。
・口座振替の方・・・介護保険料決定通知書 兼 口座振替通知書
・年金天引きの方・・・介護保険料決定通知書 兼 特別徴収(本徴収)通知書
※平成26年6月に発行している書類です。
※所得段階が第4段階~第9段階に該当する方は対象とはなりません。
(イ)大分市が発行する介護保険負担限度額認定証
(ウ)市民税非課税世帯確認書・・・(ア)、(イ)をお持ちでない方は、「市民税非課税世帯確認書」を発行します。
※予防接種を受ける1週間前までに大分市保健所保険予防課(直通電話 097-535-7710)へご連絡ください。
実施場所
大分市内の指定医療機関、また、大分県内の指定医療機関でも接種できます。当院も大分県の指定医療機関です。お気軽にご相談ください。